配当とオッズ
なぜ優勝候補の馬券が当たっても、少ない配当しか得られないのでしょうか?
基本的に馬券が当たったときにもらえる配当は、外れた馬券の購入代金で成り立っています。
主催者は、馬券の購入代金の30パーセントを自らの利益とし、残りの金額を配当に充当します。
穴場狙いの方や優勝候補に期待するファンの方など、それぞれの思惑から馬券を買うことになりますが、レースが終わると当たり馬券とハズレ馬券に分かれてしまいます。
馬券の購入代金は、いうまでもなく馬券を購入した方の代金で構成されるということがわかりますね。
優勝候補の馬は、強さが知られているため、たくさんの購入者が現れます。
たとえると、一枚のピザをアタリ馬券の購入者で分け合うことになります。優勝候補の馬券を買った人数は、穴場狙いの方よりも多いため、一人あたり(馬券あたり)の分け前が少なくなってしまうのです。だからこそ、穴場狙いは高配当を得られるわけです。当たったはいいが、配当は微々たるもので、つまらなかったということになります。
オッズは馬の人気を表わすバロメーターですが、主催者側からみると上に述べた事情で、配当金が決定されることになります。オッズの低い、勝つと期待されている馬券を買って(当たるとは限りませんが)、微々たる配当を積み上げるか、たとえハズレても巡ってくる穴場で一気に高配当を得て取り返すか? 馬券予想もさることながら、8種類の馬券をどう組み合わせていくか、競馬には興味の尽きないものがあります。
※配当金:的中した馬券(勝馬投票券)に払い戻しされるお金。単に配当ということもある。
オッズは馬の人気を計るバロメーター
オッズとは馬券の配当率のことです。馬券の売り上げ状況によって変動し、人気馬ほど倍率が低くなります。オッズのチェックはなぜ必要なのでしょうか。例えば、人気が集中した単勝や複勝馬券では「元返し」という事態が発生します。つまりオッズが1.0倍、100円買った馬券が100円で返ってくるわけです。
しかし、人気馬=勝つというわけではありません。「人気馬=多くの人が強いと予想している馬」という程度の参考においたほうがいいでしょう。また、オッズは馬券の販売が終了するまで変動します。前々日オッズなども公開されていたりしますが、あまり早く予想すると、思っていたオッズと全く違うということもありますので注意が必要です。