騎手の苦労を知る
中央競馬の騎手(ジョッキー)の平均年収は約1000万円前後が目安。トップジョッキーにもなると年間1億円以上の収入!武豊さんのような天才ジョッキーにもなると年収は2億円以上!
まさに実力主義の世界。騎手の世界は実力だけがモノを言うとても厳しい世界です。
実力のある騎手には騎乗依頼が集中し、良い馬に乗れ、勝ち鞍を重ねることができます。反対にあまり勝ちに恵まれないジョッキーには騎乗依頼は少なく、依頼があっても能力の低い馬にしか乗ることができず、強い者はより強く、弱い者はより弱くなっていく傾向にあります。
騎手の一日
騎手はレースのない日は、早朝から競走馬の調教をします。調教メニューは調教の専門家である調教師が作成し、それにしたがって騎手が競走馬のトレーニングを行いますが、この調教のとき騎手はその競走馬の性格や能力、特徴や癖といったものをつかんでいくと言われています。そしてそれらを調教師に伝えて、さらにその馬にあった調教メニューが考えられていくことになります。また、他の騎手たちのレースをビデオなどでチェックしたり、筋力トレーニング、体重管理などを常に行っています。
騎手になるには
日本で騎手(ジョッキー)になるには、騎手免許が必要になります。騎手免許の発行元には、日本中央競馬会(中央競馬)・地方競馬全国協会(地方競馬)の2団体があり、取得ルートも異なります。
学校の朝は早やく、まず、実技。教官の怒号が響きわたります。
入校生は、騎手や厩務員として第一歩を踏み出すための資質を本校で養うわけですから、卒業までの毎日は、早朝から厳格な規律のもとにきびしい訓練を受けることなります。
日本中央競馬会(中央競馬)ルート
中学卒業(義務教育修了~20歳未満)
↓
競馬学校(3年)
↓
騎手免許試験合格
↓
中央競馬の騎手
地方競馬全国協会(地方競馬)ルート
中学卒業
↓
地方競馬教養センター(2年or6ヶ月)
↓
騎手免許試験合格
↓
地方競馬の騎手
- 中央競馬の場合
- ※高校卒業後に合格した人は1人。身体の成長との関係もあり、とにかく早めに受験する必要があり
- 中央競馬の場合は全寮制の競馬学校で3年間の課程を修了すれば、騎手免許試験を受験することができ、試験合格後には騎手免許が与えられ、騎手として活躍することができます。
競馬学校の主な受験資格に、年齢が中学卒業見込みから20歳未満までであること、年齢に応じた体重制限(45㎏前後)、視力(裸眼で0.8以上)、などがあります。 入学試験では実際に馬を使った試験項目があり、騎乗に対する適性が審査されます。 その為、乗馬経験があった方が都合が良いようです。 競馬学校の倍率は30倍以上(合格者15以内)。3年間の学費は入学金と授業料、食事代で約360万円。
- 地方競馬の場合
- ※地方競馬教養センターの難易度も倍率10倍以上と高い
- 地方競馬の場合は、全寮制の地方競馬教養センターで2年間ないし、半年の課程を修了すれば、騎手免許試験を受験することができ、試験合格後には騎手免許が与えられ、ジョッキーとして活躍することができます。
半年の短期過程は競馬場での厩務員や調教助手などの経歴者や海外の騎手免許を取得しレースに出走した騎手を対象にしているため、一般の人にはあまり関係がありません。地方競馬教養センターの難易度も倍率10倍以上と高い(合格者15名以内)。 受験資格も競馬学校とほとんど同じです。 学費や食材費で約140万円。